プロパティをプロパティ式で指定する

フロー変数などの変数群、日付情報やUUIDなどを含む値を設定したい場合、簡単にそれらの情報を指定できる編集ダイアログボックスを使って設定します。プロパティ式で設定すると、値がイタリック文字で表示され、右端がアイコンに替わります。アイコンをクリックすると、編集ダイアログボックスが表示されます。

注意

一部のコンポーネントプロパティには、マッパーでマッピング可能で、プロパティ式は設定不可能なプロパティがあります。そのようなプロパティは入力フィールドの右端にアイコンが表示されます。

プロパティ式によってプロパティ値を設定した場合、コンポーネントの実行前にプロパティ式の内容が変換されます。プロパティ式の内容が変換された値を含むプロパティ値ではコンポーネントの処理を正しく行うことができない場合があるため、プロパティ式が設定不可能なプロパティになっています。

プロパティ式について

プロパティ式とは、変数などを定義するフローデザイナー独自の記法で、プロパティ式エディタを使って簡単に生成することができます。

プロパティ式の基本的な表記は、${プロパティ式の種類.名前または関数}のように記述します。リファレンス表記は以下のとおりです。

対象リファレンス表記
フロー変数$flow.<フロー変数名>
外部変数セット$exvar.<外部変数セット名>.<変数名>
システム変数$system.<システム変数名>(英語名)
ストリーム変数$stream.<ストリーム変数名>(英語名)
直前のコンポーネントのプロパティ$prev.<プロパティ名>(英語名)
現在日時$datetime.toString("yyyyMMdd")
$datetime.toString("HHmmss")
UUID$uuid.toString("")

プロパティ式の記法

プロパティ式の記法には、以下の3つの種類があります。

名称例(フロー変数名「var1」の表記)
正記法${flow.var1}
省略記法$flow.var1
get記法$flow.get("var1") または ${flow.get("var1")}

注意

各種変数名(フロー変数、外部変数セット名、定数名、リクエスト変数名、セッション変数名、アプリケーション変数名)に日本語、半角空白を使用した場合、get記法で記述する必要があります。

プロパティ式エディタ

プロパティ式エディタを使うと、プロパティ式定義を簡単に記述でき、さらにプロパティ式定義を含む文字列に編集することができます。

プロパティ式エディタを起動する

フローウィンドウでコンポーネントをクリックすると、インスペクタにコンポーネントのプロパティが表示されます。プロパティ式エディタを起動するには、プロパティフィールドの右端にあるをクリックします。

プロパティ式を設定する

それぞれの設定方法を説明します。

フロー変数

メモ

プロパティ式パレットから変数名を編集テキストボックスにドラッグすると同様にプロパティ式が記述されます。

フロー変数が定義されていない場合、プロパティ式パレットで「flow」をダブルクリックすると、編集テキストボックスに${flow.と記述されます。

外部変数セット

フローで外部変数セットを宣言しておくと、プロパティ式定義として記述することができます。宣言していない場合、プロパティ式パレットには表示されません。

変数名の一覧の外部変数セットは以下のとおりです。

メモ

プロパティ式パレットから変数名を編集テキストボックスにドラッグすると同様にプロパティ式が記述されます。

システム変数

メモ

プロパティ式パレットから変数名を編集テキストボックスにドラッグすると同様にプロパティ式が記述されます。

ストリーム変数

メモ

プロパティ式パレットから変数名を編集テキストボックスにドラッグすると同様にプロパティ式が記述されます。

直前のコンポーネントのプロパティ

メモ

プロパティ式パレットから変数名を編集テキストボックスにドラッグすると同様にプロパティ式が記述されます。

現在日時

現在日時の関数は以下のとおりです。

toString関数には任意の日付書式を指定することができます。現在の年のみ取得するには、toString("yyyy")のように記述します。

メモ

${datetime}の記述は、${datetime.toString("yyyyMMddHHmmss")}の記述と同じです。

プロパティ式パレットから関数名を編集テキストボックスにドラッグすると同様にプロパティ式が記述されます。

UUID

UUIDの関数は以下のとおりです。

toString関数には任意の区切り文字を指定することができます。UUIDを「-」で区切るには、toString("-")のように記述します。

メモ

${uuid}の記述は、${uuid.toString("-")}の記述と同じです。

プロパティ式パレットから関数名を編集テキストボックスにドラッグすると同様にプロパティ式が記述されます。

補完機能を使ってプロパティ式を設定する

注意:プロパティ式の終了を示す「}」は補完されません。

補完機能を使って直接入力する

プロパティ式パレットからの操作ではなく、編集テキストボックスに直接入力する場合に補完機能を使用することができます。

「$」を入力する

以下の候補が表示されます。候補が表示されたら上下キーとENTERキーで選択します。

「.」を入力する

以下の候補が表示されます。候補が表示されたら上下キーとENTERキーで選択します。

プロパティ式を編集する

メモ

プロパティ式エディタ上部の「外部エディタ」をクリックすると、.txt拡張子に関連付けられたアプリケーションを使って編集することができます。

プロパティ式の設定を削除する

プロパティ式エディタを起動して「クリア」をクリックします。

 

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