モニターツール

フローサービス内のスレッド実行状況やメモリなどをリアルタイムに監視するためのfsmonコマンドを提供しています。

また、管理コンソールではフローサービス内に保持しているフローエンジンの統計グラフを確認することができます。グラフは日時、統計期間を指定して表示することもできます。

GUI版

WindowsやUNIXのX Windowシステムが利用できる場合、グラフィカルにフローサービスの稼働状況を確認することができます。以下の実行ファイルがありますので、これらをコマンドラインから実行します。

UNIX[INSTALL_DIR]/server/bin/fsmon
Windows[INSTALL_DIR]/server/bin/fsmon.exe

コマンドを実行すると下のような画面が表示されます。

fsmon

グラフの各項目については、以下のとおりです。

Memoryサイズ フローサービスのプロセスが使用しているメモリ量を表示します。Javaのプログラム内から見た量であるため、システム(OS)から見たメモリ使用量と異なります。
Total 総獲得メモリ使用量
Free Totalのうち未使用のメモリ量
Queueサイズ リクエストキューにたまっている量を表しています。たまっている量が多いほど処理のリクエストに対してワーカーの処理が追いついていないと判断できます。スレッド数の増加やシステムの増強などシステム構成の再検討が必要です。
処理数 単位時間あたりに処理した数を表示します。
Accepter リクエストを受けた数
WorkerIn リクエストの処理を開始した数
WorkerOut リクエストの処理を終了した数
Worker処理時間 1処理あたりにかかった時間の平均値を表示します。
Workerスレッド数 実際に処理を担当するWorkerスレッドの状態を表示します。
Run 処理中のスレッド数
Pool キューにリクエストがたまるまで待っているスレッド数
Dead 処理に入ってから予定時刻までに終了していないスレッド数
※Deadステータスになったスレッドは再利用されません。

コンソール版

GUIを表示する環境がないUNIX環境では、次のようにコマンドを実行することでコンソール版も利用できます。

$ fsmon -console
ASTERIA Warp Framework Monitor 2412.2229
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All rights reserved.

##2015-02-24T12:17:24.306 JST##
         NAME          TOTL FREE QUEU RACC RWIN RWOT PMAX PMIN WPOL WRUN WDED
[AccessControl       ] 128M 122M
<          AACService>              0    0    0    0    0    0    1    0    0
<              Engine>              0    0    0    0    0    0    1    0    0
[ManagementConsole   ] 128M 113M
<            MC-HTTPD>              0    0    0    0    0    0    8    0    0
[FlowService         ]   1G 888M
<  FlowService-Engine>              0    0    0    0    0    0   32    0    0
<FlowService-Engine-HighPriority>   0    0    0    0    0    0   32    0    0
<FlowService-Engine-Parallel>       0    0    0    0    0    0   32    0    0
<   FlowService-HTTPD>              0    0    0    0    0    0    8    0    0
<         Admin-HTTPD>              0    0    0    0    0    0    8    0    0
<      PollingService>              0    0    0    0    0    0    4    0    0
[Scheduler           ]  128M 98M
<    SchedulerService>              0    0    0    0    0    0    1    0    0
<              Engine>              0    0    0    0    0    0    1    0    0

各項目については、以下のとおりです。

TOTL 総獲得メモリ使用量
FREE TOTLのうち使用していないメモリ量
QUEU リクエストキューにたまっているリクエストの数
RACC リクエストを受け入れた数
RWIN 処理スレッドがリクエストの処理を開始した数
RWOT 処理スレッドがリクエストの処理を完了した数
PMAX 処理スレッドがリクエストを処理するのに要した時間の最大値
PMIN 処理スレッドがリクエストを処理するのに要した時間の最小値
WPOL 処理スレッドのスレッドプールの数
WRUN 実行中の処理スレッドの数
WDED 処理に時間がかかってタイムアウトと認識されたスレッドの数
※処理が完了してスレッドが正常終了した場合、この数は減少します。

オプション

fsmonのオプションは以下のとおりです。

機能 GUI版メニュー コンソール版オプション
コンソールモード起動 -console
表示するプロセスを指定 「Tools」-「Log Process」 -process
例:-process:FlowService
表示する間隔を秒で指定
(指定がない場合は2秒間隔)
「Tools」-「Interval Setting」 -interval
例:-interval:1
表示回数を指定 -count
例:-count:10
ログをファイル出力 「Tools」-「Log record」 -log
例:-log:filename
※相対パスで指定した場合は[INSTALL_DIR]/serverからの相対になります。
ファイルに出力する内容を選択 「Tools」-「Log Contents」 ×

管理コンソール

「状態」-「フロー」-「グラフ」の画面で、フローエンジン内部の情報をグラフ化して表示します。フローサービス内に統計情報を保持しているため、日時、期間を指定して表示することができます。グラフの各項目はfsmonコマンドと同様です。上記項目表を参照してください。

グラフ
 

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