RecordGet - CSVまたはFixedLengthのレコード単位での入力

ファイルシステムからCSVまたはFixedLengthのストリームをレコード単位で読み込みます。

出力ストリームは1レコードのCSVまたはFixedLengthになります。
大量レコードのファイルを1行ずつ処理する場合などに有効です。

■ストリーム情報

入力フォーマットすべて
接続数無制限
説明 入力ストリームは使用せず、すべて無視します。
出力フォーマットCSV,FixedLength
説明読み込んだファイルのデータに応じて設定します。

出力ストリーム変数

名前データ型説明
FileNameString読み込んだファイルのファイル名
FilePathString読み込んだファイルのファイルパス
FileDateDateTime読み込んだファイルの最終更新日時
FileSizeInteger読み込んだファイルのサイズ

■コンポーネントプロパティ

名前プロパティ型マッピング説明
ファイルパスremoteFile入力&出力 読み込むファイルのパスを指定します。区切り文字「\」と「/」は区別されません。
相対パスの場合は相対パスの起点 の指定に基づいて解釈されます。
「**」と「*」と「?」の3つのワイルドカードが使用できます。「**」は0個以上の任意のパスセグメントに、「*」は0個以上の任意の文字に、「?」は任意の1文字にマッチします。

例:
directory/file.txt
C:\directory\file.txt
\\server\share\file.txt
**/*.txt - 相対パスの起点 以下のすべての「*.txt」ファイル
C:\directory\*.txt - C:\directory直下の「*.txt」ファイル

ファイルパスの詳細設定group- ファイルパスの詳細設定を行うプロパティ群です。
相対パスの起点pathResolver- 相対パス指定の場合にベースフォルダーを指定します。
プロジェクトフォルダー [Relative]
プロジェクトファイルと同じフォルダーを起点にします。
ホームフォルダー [ProjectOwner]
ユーザーのホームフォルダーを起点にします。
実行ユーザーのホームフォルダー [ExecuteUser]
実行ユーザーのホームフォルダーを起点にします。
絶対パスを許可boolean- 絶対パスを許可するかどうか選択します。
「..」を許可boolean- 上のフォルダへ移動する記述に「..」を許可するかどうか選択します。
ファイルのエンコーディングchoice入力&出力 読み込むファイルのストリーム型がCSVの場合にそのエンコーディングを指定します。
自動判別」が指定された場合は可能な限りエンコーディングを自動検出します。
ここでの指定がストリームプロパティのエンコーディングと異なっていても構いません。
自動判別 [(AutoDetect)] - 自動判別
utf-8 [utf-8] - unicode utf-8
shift_jis [shift_jis] - シフトJIS
euc-jp [euc-jp] - EUC-JP
iso-2022-jp [iso-2022-jp] - ISO-2022-JP
utf-16 [utf-16] - unicode utf-16
Windows-31J [Windows-31J] - Windows-31J
us-ascii [us-ascii] - us-ascii
読込み開始行int入力&出力 読み込みを開始する行を指定します。
例えば「2」とした場合、1行目のレコードが読み飛ばされます。詳しくは、下記トピック「読み込み開始行について」を参照してください。
ファイルパス に複数ファイルがマッチする場合はファイル単位で評価されます。
取得行数int入力&出力 1回の実行で取得する行数を指定します。
例えば「10」とした場合、入力のファイルから10行ずつデータを読み込んで出力します。
空行をスキップするboolean- 読み込むレコードがCSVの場合に、空行を読み込むかどうかを指定します。
はい [true] - 空行があった場合、その空行を無視します。
いいえ [false] - 空行があった場合、その空行を無視しません。

■ループ処理

常にこのコンポーネントがループの起点となって、ファイル中のレコードを1つずつ出力します。

■トランザクション処理

コミット何もしません。
ロールバック何もしません。

■エラー処理

タイプパラメーターエラー処理フロー
へのストリーム
エラー
コード
説明
ファイルが存在しない「ファイルが存在しないのパラメーター 」
を参照してください。
コンポーネントの入力ストリーム なし ファイルパス に指定したファイルが見つからなかった場合
汎用「汎用のパラメーター 」
を参照してください。
コンポーネントの入力ストリーム なし 相対パスの起点 が「実行ユーザーのホームフォルダー」の場合に、実行ユーザーが存在しないため相対パスが解決できなかった場合
なし ファイル内のレコード数が読込み開始行 の指定に満たない場合

■「ファイルが存在しない」のパラメーター

No.名前説明
1FilePathエラー発生時のファイルパス の値

■「汎用」のパラメーター

No.名前説明
1FilePathエラー発生時のファイルパス の値

■コンポーネントの操作について

■ファイルの読込み処理について

ファイルを読み込む時に使用される区切り文字、囲み文字などは、ストリームプロパティの値が使用されます。

読込み対象のファイルが1ファイルでサイズが0byteの場合はエラーになりますが、ファイルパス にワイルドカードを使用して複数ファイルが読込み対象となった場合、全てのファイルが0byteのときはエラーとなり、1つでも0byteではないファイルがあるときはエラーになりません。

■読込み開始行について

ループで処理するレコードの開始行は、コンポーネントプロパティの読込み開始行 とストリームプロパティの読み込み開始行という2つのプロパティで決まりますが、本コンポーネントでは指定する値に注意が必要です。

コンポーネントプロパティの読込み開始行 には、ファイルを読み込むときに何行目から読み込むかを指定します。
ストリームプロパティの読込み開始行には、CSV、FixedLengthストリームが標準で持っているプロパティで、ストリームの元となったデータから何行目以降を処理対象のストリームとするかを指定します。

読み込んだファイルの内容から先頭行を読み飛ばすには、コンポーネントプロパティの読込み開始行 に「2」を指定します。
このコンポーネントの出力は、取得行数 で指定した行数となりますが、ストリームプロパティの読込み開始行を「2」以上の値に設定した場合、指定行数よりも少ない行数が出力されます。

■ワイルドカードを使用した場合のファイルの取得順序

ワイルドカードを使用した場合の取得するファイルの順序は、抽象パス名を語彙的に比較した結果でソートします。
ソート順はシステムに依存します。UNIX システムの場合、パス名の比較でアルファベットの大文字と小文字が意味を持ちます。Win32 システムの場合は意味を持ちません。