POP3 - POP3によるメール受信

POP3サーバーからメールメッセージを取得します。
メールサーバーとの接続にSSL通信を使う場合、管理コンソールで登録された証明書を使用してPKI基盤に従って通信を行います。

■ストリーム情報

入力フォーマットすべて
接続数1
説明 入力ストリームは使用せず、すべて無視します。
出力フォーマットText,MIME
説明 出力ストリーム型にMIMEを指定した場合、メールヘッダーを含むメッセージ全体が出力されます。
出力ストリーム型にTextを指定した場合、メッセージの最初のテキスト部分が出力されます。

■コンポーネントプロパティ

名前プロパティ型マッピング説明
コネクション名connection- 接続先のPOP3サーバーを指定します。 コネクションペインまたは管理コンソールにて作成したPOP3接続名を選択します。
件名string   出力 このプロパティは出力のみです。取得されたメールの件名フィールドのデータが設定されて返されます。 ループを開始 が「いいえ」の場合に複数のメールメッセージを取得したときは、最後のメールメッセージの件名が設定されます。
宛先string   出力 このプロパティは出力のみです。取得されたメールのToフィールドのデータが設定されて返されます。 ループを開始 が「いいえ」の場合に複数のメールメッセージを取得したときは、最後のメールメッセージのToフィールドの値が設定されます。
差出人string   出力 このプロパティは出力のみです。取得されたメールのFromフィールドのデータが設定されて返されます。 ループを開始 が「いいえ」の場合に複数のメールメッセージを取得したときは、最後のメールメッセージのFromフィールドの値が設定されます。
CCstring   出力 このプロパティは出力のみです。取得されたメールのCcフィールドのデータが設定されて返されます。 ループを開始 が「いいえ」の場合に複数のメールメッセージを取得したときは、最後のメールメッセージのCcフィールドの値が設定されます。
添付ファイルを保存するboolean- 出力ストリーム型にTextを指定した場合に添付ファイルを保存するか選択します。
はい [true] - 添付ファイルを保存します。
いいえ [false] - 添付ファイルを保存しません。
添付ファイル保存先パスremoteFile入力&出力添付ファイルを保存する が「はい」の場合に、取得されたメールの添付ファイルを保存するフォルダーのパスを指定します。
UNIXシステムの場合は、パス名は接頭辞が "/" の場合に絶対パスとみなします。Windowsシステムの場合は、パス名は接頭辞がドライブ指示子のあとに "\\" が続く場合、または接頭辞が "\\" の場合に絶対パスとみなします。
相対パスで指定した場合は、相対パスの起点で指定したホームからの相対になります。
ファイルパスの詳細設定group- ファイルパスの詳細設定を行うプロパティ群です。
相対パスの起点pathResolver- 相対パス指定の場合にベースフォルダーを指定します。
プロジェクトフォルダー [Relative]
プロジェクトファイルと同じフォルダーを起点にします。
ホームフォルダー [ProjectOwner]
ユーザーのホームフォルダーを起点にします。
実行ユーザーのホームフォルダー [ExecuteUser]
実行ユーザーのホームフォルダーを起点にします。
絶対パスを許可boolean- 絶対パスを許可するかどうか選択します。
「..」を許可boolean- 上のフォルダへ移動する記述に「..」を許可するかどうか選択します。
保存した添付ファイル名string   出力 このプロパティは出力のみです。取得されたメールの添付ファイルを保存したときに、ファイル名が「/」スラッシュ区切りで設定されて返されます。 ループを開始 が「いいえ」の場合に複数のメールメッセージを取得したときは、最後のメールメッセージの添付ファイルの保存名が設定されます。
ループを開始loopProcess- メッセージをまとめて出力するか1メッセージずつループして出力するか選択します。
はい [true] - ループの起点となって1メッセージずつストリームに出力されます。
いいえ [false] - すべてのメッセージがまとめてストリームに出力されます。
コミット時の処理choice- コミット時にサーバー上のメッセージを削除するかどうか指定します。
サーバーからメッセージを削除 [true] - サーバー上のメッセージを削除します。
何もしない [false] - 何もしません。
メールヘッダーcategory入力&出力 取得されたメールの指定したフィールドのデータが設定されて返されます。また、このプロパティは自動的にストリーム変数になります。本コンポーネントの後に連結したマッパーで、ストリーム変数として見えるようになっています。ストリーム変数については、「はじめに」-「詳細なトピック」-「フローの構成要素」-「変数」-「ストリーム変数」を参照してください。
ループを開始 が「いいえ」の場合に複数のメールメッセージを取得したときは、それぞれのメールメッセージのフィールドの値が設定されます。

■ループ処理

ループを開始 が「はい」の場合、メッセージごとに出力ストリームに書き出されます。「いいえ」の場合は、1つの出力ストリームにすべてのメッセージが出力されます。

■トランザクション処理

コミットコミット時の処理 が「サーバーからメッセージを削除」の場合、サーバーからメッセージが削除されます。
ロールバック何もしません。

■エラー処理

タイプパラメーターエラー処理フロー
へのストリーム
エラー
コード
説明
メールが存在しない なし コンポーネントの入力ストリーム なし メールボックス内にメッセージが存在しなかった場合
汎用 なし コンポーネントの入力ストリーム なし コネクション名 に指定したコネクションが見つからない場合
なし POP3サーバーに接続できない場合
なし POP3サーバーがエラーを返した場合
なし 添付ファイルの保存先フォルダーの作成に失敗した場合
なし 添付ファイルの保存に失敗した場合