pipeline-ctrl コマンドリファレンス

pipeline-ctrlとはコマンドラインからパイプライン実行、各種設定、情報参照を行うためのツールです。
pipeline-ctrlの各コマンドをスクリプトファイルに記述することでバッチ的に処理を実行することもできます。

起動方法

pipeline-ctrlの実行ファイルは[INSTALL_DIR]/pipeline/bin/pipeline-ctrl(.bat)にあります。パスワードが空文字以外の場合、必ず起動時のオプションに-password:を指定します。

起動時のオプション

-host:ホスト名
接続するパイプラインコーディネーターのホスト名。省略時は localhost
-port:ポート番号
接続するパイプラインコーディネーターのポート番号。省略時は 25080
-password:パスワード
ログイン用パスワード。
パスワードが空文字の場合は不要です。
-script:ファイル名
起動後に実行するスクリプト。
-scriptが指定された場合、スクリプト実行後すぐに終了します。
-output:ファイル名
実行コンソールのログファイル名。
-outputが指定された場合、コンソールでの出力内容がすべて指定ファイルに記録されます。

相対パスの指定

引数にファイル名を相対パスで指定したときの起点は、コマンドの実行フォルダーになります。

コマンドの使い方

凡例

コマンドと引数

pipeline-ctrlを起動するとプロンプトが表示され、そこにコマンドを打ち込んでいくことで処理を行っていきます。
(DOSやUnixのシェルと同様の操作イメージです。)

コマンドは1~2語の単語で構成され、コマンドのみまたはコマンドに引数が必要なものがあります。

引数には、必須引数オプション引数があります。

必須引数は、コマンドの直後にコマンドごとに決められた順序で指定します。

オプション引数は、「-password」のように「-」で始まるキーワードで指定します。オプションに値を指定する場合は「-password:guest」のように「:」で区切って値を指定します。値に空白を含める場合は「"-description:空白 あり"」のように引数全体を「"」で囲みます。必須引数と異なり、オプション引数は順不同で指定することができます。

//コマンドサンプル
//「//」で始まる行はコメント

コマンド一覧

コマンド説明
connect コーディネーターにログインします
disconnect コーディネーターにログアウトします
version バージョン
help ヘルプ
quit pipeline-ctrlの終了
list pipeline パイプラインリストを表示します
list request リクエストリストを表示します
list systemdb システムDBのテーブル、レコード一覧を表示します
list statusdb ステータス用データベースのテーブル、レコード一覧を表示します
list actiondb アクション用データベースのテーブル、レコード一覧を表示します
exec パイプラインを実行します
pipeline resume パイプラインを開始します
pipeline suspend パイプラインを停止します
pipeline import パイプラインをインポートします
pipeline export パイプラインをエクスポートします
request detail リクエストの詳細を出力します
request retry リクエストをリトライします
request cancel リクエストをキャンセルします
clear pipeline パイプラインの各アクションのキャッシュデータをクリアします
clear table パイプラインアクションで使用している内部DBのテーブルをクリアします
clear drop パイプラインアクションで使用している内部DBのテーブルをドロップします
script コマンドスクリプトを実行します
spool コンソールの出力内容をファイルに出力します
timing コマンドの実行時間を表示します
alias 別名を登録します

connect

サーバーに接続します。

必須引数 説明
第1引数 パスワードを指定します。
パスワードなしの場合は指定しません。
// パスワードを"password"として接続
connect password

▲ コマンド一覧へ

disconnect

サーバーからログアウトします。

disconnect

▲ コマンド一覧へ

version

バージョン情報を表示します

//バージョン情報を表示します。
version

▲ コマンド一覧へ

help

コマンドのヘルプを表示します。

必須引数 説明
第1引数 ヘルプを表示するコマンド名を指定します。
省略した場合はコマンド一覧が表示されます。
//execコマンドのヘルプを表示します。
help exec

▲ コマンド一覧へ

quit

pipeline-ctrlを終了します。

quit

▲ コマンド一覧へ

list pipeline

パイプラインの一覧を表示します。

オプション引数
キーワード 説明
-id あり 表示するパイプラインIDを指定します。
-sScCuUdD なし

小文字:表示、大文字:非表示

s S パイプラインの開始・停止状態
c C パイプラインの作成日時
u U パイプラインの更新日時
d D パイプラインの説明
a A パイプラインのリクエストパラメーター

リストされるアイテム

// パイプラインIDを表示
list pipeline

// パイプラインIDを指定して作成日時と更新日時を表示
list pipeline -id:pl_00001 -cu
> pl_00001    ファイル管理    Stop    2009-12-14T20:15:47.720 JST    2009-12-14T20:15:47.720 JST    

▲ コマンド一覧へ

list request

リクエストの一覧を表示します。

オプション引数
キーワード 説明
-id あり リクエストを表示したいパイプラインIDを指定します。
-date あり 取得する日付をyyyyMMddの形式で指定します。
-error あり on - エラーステータスのみリストします。
off - すべてのステータスをリストします。
-offset あり リストの取得を開始する行番号を指定します。
-max あり 一度に表示する最大リスト数を指定します。

リストされるアイテム

list request

▲ コマンド一覧へ

list systemdb

システムDBのテーブル、レコード一覧を表示します。

オプション引数
キーワード 説明
-table あり レコード一覧を表示するテーブル名を指定します。
-offset あり リストの取得を開始する行番号を指定します。
-max あり 一度に表示する最大リスト数を指定します。

テーブル一覧でリストされるアイテム

レコード一覧でリストされるアイテム

// テーブル一覧を表示
list systemdb
> prev[---] [0/0] next[---] offset [0] count[3]
> [1]tablename      :
> ACTIVEMQ_ACKS    
> ACTIVEMQ_LOCK    
> ACTIVEMQ_MSGS    

// レコードの一覧
list systemdb -table:ACTIVEMQ_LOCK
> prev[---] [0/0] next[---] offset [0] count[1]
> [1]ID      :[2]TIME      :[3]BROKER_NAME      :
> 1    -NULL-    -NULL-    

▲ コマンド一覧へ

list statusdb

ステータス用データベースのテーブル、レコード一覧を表示します。

オプション引数
キーワード 説明
-table あり レコード一覧を表示するテーブル名を指定します。
-offset あり リストの取得を開始する行番号を指定します。
-max あり 一度に表示する最大リスト数を指定します。

テーブル一覧でリストされるアイテム

レコード一覧でリストされるアイテム

// テーブル一覧を表示
list statusdb
> prev[---] [0/0] next[---] offset [0] count[2]
> [1]tablename      :
> STATUS20090324    
> STATUS20090326    

// レコードの一覧
list statusdb -table:STATUS20090324
> prev[---] [0/0] next[---] offset [0] count[2]
> [1]REQUESTID      :[2]PIPELINEID      :[3]CREATED      :[4]LASTUPDATED      :[5]STAGE      :[6]STATUS      :[7]ERRORMSG      :[8]ERROR      :
> pl_00001-20090324_18-000001    /pipeline.pl_00001    2009-03-24 18:21:02.685000000    2009-03-24 18:21:03.445000000        Finish        0    
> pl_00001-20090324_19-000002    /pipeline.pl_00001    2009-03-24 19:10:20.694000000    2009-03-24 19:10:22.668000000        Finish        0    

▲ コマンド一覧へ

list actiondb

アクション用データベースのテーブル、レコード一覧を表示します。

オプション引数
キーワード 説明
-table あり レコード一覧を表示するテーブル名を指定します。
-offset あり リストの取得を開始する行番号を指定します。
-max あり 一度に表示する最大リスト数を指定します。

テーブル一覧でリストされるアイテム

レコード一覧でリストされるアイテム

// テーブル一覧を表示
list actiondb
> prev[---] [0/0] next[---] offset [0] count[1]
> [1]tablename      :
> Test    

// レコードの一覧
list actiondb -table:Test
> prev[---] [0/0] next[---] offset [0] count[3]
> [1]item1      :[2]item2      :[3]item3      :
> 1    2    3    
> 4    5    7    
> 6    7    8    

▲ コマンド一覧へ

exec

指定のパイプラインを実行します。

必須引数 説明
第1引数 実行するパイプラインのパイプラインIDを指定します。
オプション引数
キーワード 説明
-p あり
//引数を指定してパイプラインを実行
exec pl_00001 -p:reqParam1=v1 -p:reqParam2=v2

▲ コマンド一覧へ

pipeline resume

パイプラインを開始します。

必須引数 説明
第1引数 開始するパイプラインのパイプラインIDを指定します。
// pl_00001 のパイプラインを開始
pipeline resume pl_00001

▲ コマンド一覧へ

pipeline suspend

パイプラインを停止します。

必須引数 説明
第1引数 停止するパイプラインのパイプラインIDを指定します。
// pl_00001 のパイプラインを停止
pipeline suspend pl_00001

▲ コマンド一覧へ

pipeline import

パイプラインをインポートします。

必須引数 説明
第1引数 インポートするファイルパスを指定します。
// パイプラインをインポート
pipeline import pipe/pipeline.par

▲ コマンド一覧へ

pipeline export

パイプラインをエクスポートします。
コマンドの実行フォルダーにpipeline.parが作成されます。

必須引数 説明
第1引数 エクスポートするパイプラインのパイプラインIDを指定します。
// パイプラインをすべてエクスポート
pipeline export pipe/pipeline.par

// パイプラインを指定してエクスポート
pipeline export pl_00001 pl_00003 pl_00004 pl_00010

▲ コマンド一覧へ

request detail

リクエストの詳細を表示します。

必須引数 説明
第1引数 詳細を表示するリクエストのIDを指定します。
オプション引数
キーワード 説明
-sensorfile なし センサーの入力データを表示するときに指定します。
-requestlog なし リクエストログ情報を表示するときに指定します。
-applog なし アプリケーションログ情報を表示するときに指定します。
// リクエストの詳細を表示します
request detail pl_0000x_xxxxx_xxxx

// アプリケーションログとリクエストログを表示します
request detail pl_00027-20091127_20-000001 -applog -requestlog
> Id           : pl_00027-20091127_20-000001
> Name         : EndPipeline
> Status       : Finish
> PipelineId   : pl_00027
> Stage        : Complete
> BeginTime    : 2009-11-27 08:13:52
> EndTime      : 2009-11-27 08:13:52
> SensorTime   : 00:00
> FilterTime   : 00:00
> JointTime    : 00:00
> 
> RequestLog
> 2009/11/27 08:13:52           Start       0  
> 2009/11/27 08:13:52   Sensor  Start       0  
> 2009/11/27 08:13:52   Sensor  Start       1  
> 2009/11/27 08:13:52   Sensor  End         1  
> 2009/11/27 08:13:52   Sensor  End         0  
> 2009/11/27 08:13:52   Filter  Start       0  
> 2009/11/27 08:13:52   Filter  End         0  
> 2009/11/27 08:13:52   Joint   Start       0  
> 2009/11/27 08:13:52   Joint   Start       1  
> 2009/11/27 08:13:52   Joint   End         1  
> 2009/11/27 08:13:52   Joint   End         0  
> 2009/11/27 08:13:52           End         0  
> 
> ApplicationLog
>        2 20:13:52  INFO     センサーリクエストの送信を開始します。: pl_00027-20091127_20-000001
>        3 20:13:52  INFO     センサーリクエストの送信を終了しました。: pl_00027-20091127_20-000001
>        4 20:13:52  INFO     Processorの実行を開始します。: Filter
>        5 20:13:52  INFO     Processorの実行を終了しました。: Filter
>        6 20:13:52  INFO     Processorの実行を開始します。: Joint
>        7 20:13:52  INFO     ジョイントアクションの初期化が完了しました。: postFileDataAction
>        8 20:13:52  INFO     ジョイントアクションの実行を開始します。: postFileDataAction
>        9 20:13:52  INFO     ジョイントアクションの実行が終了しました。: postFileDataAction
>       10 20:13:52  INFO     ジョイントアクションの処理が終了しました。: postFileDataAction
>       11 20:13:52  INFO     Processorの実行を終了しました。: Joint

▲ コマンド一覧へ

request retry

リクエストをリトライします。

必須引数 説明
第1引数 リトライするリクエストのIDを指定します。
// リクエストをリトライします
request retry pl_0000x_xxxxx_xxxx

▲ コマンド一覧へ

request cancel

リクエストをキャンセルします。

必須引数 説明
第1引数 キャンセルするリクエストのIDを指定します。
// リクエストをキャンセルします
request cancel pl_0000x_xxxxx_xxxx

▲ コマンド一覧へ

clear pipeline

パイプラインの各アクションキャッシュをクリアします。

必須引数 説明
第1引数 クリアするパイプラインのパイプラインIDを指定します。
オプション引数
キーワード 説明
-s なし センサーステージのキャッシュをクリアします。
-Sとは同時に指定できません。
-S なし センサーステージのキャッシュをクリアしません。
-sとは同時に指定できません。
-f なし フィルターステージのキャッシュをクリアします。
-Fとは同時に指定できません。
-F なし フィルターステージのキャッシュをクリアしません。
-fとは同時に指定できません。
-j なし ジョイントステージのキャッシュをクリアします。
-Jとは同時に指定できません。
-J なし ジョイントステージのキャッシュをクリアしません。
-jとは同時に指定できません。
// アクションのキャッシュをクリアします
clear pipeline pl_00010

▲ コマンド一覧へ

clear table

パイプラインアクションで使用している内部DBテーブルのレコードをクリアします。(DELETE文が実行されます)
list actiondb で出力されたテーブルに対して実行できます。

必須引数 説明
第1引数 レコードをクリアするテーブル名を指定します。
// テーブルをクリアします
clear table delte_table_name

▲ コマンド一覧へ

clear drop

パイプラインアクションで使用している内部DBテーブルのドロップします。(DROP文が実行されます)
list actiondb で出力されたテーブルに対して実行できます。

必須引数 説明
第1引数 ドロップするテーブル名を指定します。
// テーブルをドロップします
clear drop drop_table_name

▲ コマンド一覧へ

script

コマンドを記述した外部ファイルを読み込んで実行します。

必須引数 説明
第1引数 コマンドを記述したスクリプトファイル名を指定します。
第2引数
//script.txtというスクリプトファイルを実行します
script script.txt

▲ コマンド一覧へ

spool

コンソールの出力結果をファイルに記録します。
ファイルへの書き込みはすべて追加書き込みです。

必須引数 説明
第1引数 出力ファイル名またはon/offを指定します。
初回の実行では必ず出力ファイル名を指定しなければなりませんが、一度出力ファイルが設定された後はoff/onで出力を停止/再開できます。
//pipeline-ctrl.logというファイルに実行ログを出力します
spool pipeline-ctrl.log

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timing

コマンドの実行開始から終了までにかかった時間をミリ秒単位で表示します。

必須引数 説明
第1引数 処理時間の表示、非表示を指定します。
on - コマンド実行後に処理時間を表示します。
off - 処理時間を表示しません。
//コマンド処理時間を表示するモードに変更
timing on

▲ コマンド一覧へ

alias

ワードの別名を登録します。
コマンドが入力された場合、最初に各単語のエイリアスを変換し、その後プロセッサーに渡されます。
初期状態で「quit」の別名として「exit」が登録されています。

必須引数 説明
第1引数 別名として登録するワードを指定します。
第2引数 別名の対象とするワードを指定します。
//「XMLを作成するパイプライン」という単語の別名として「makeXmlPipeline」を登録します
alias makeXmlPipeline XMLを作成するパイプライン

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