SimpleSMIMEMail - S/MIMEメールの送信

SMTPでS/MIMEメールを送信します。 メールサーバーとの接続にSSL通信を使う場合、管理コンソールで登録された証明書を使用してPKI基盤に従って通信を行います。

本文の改行コードはすべてCRLFに変換されます

■ストリーム情報

入力1フォーマットすべて
接続数1
説明入力ストリームを本文とするが「はい」の場合、メールの本文として処理されます。
「いいえ」の場合は使用されません。
入力2フォーマットすべて
接続数無制限
説明ファイルを添付する が「はい」の場合のみ表示されます。
各入力ストリームの内容はメールの添付ファイルとして処理されます。
入力ストリーム型がMIMEの場合は、「multipart/mixed」の「Content-Type」として添付ファイルとして扱います。 その他の形式はそれぞれを添付ファイルとして扱います。
入力ストリームに「FilePath」のストリーム変数がある場合は、その値を「Content-Type」内のFilename属性に添付ファイル名として設定します。 それ以外の場合はこのコンポーネント内でファイル名は自動的に生成されます。
入力ストリームに「MIMEType」のストリーム変数がある場合は、その値を「Content-Type」として設定します。 それ以外の場合はこのストリーム型に応じて自動的に「Content-Type」は決定されます。
出力フォーマットText
説明 入力ストリームをそのまま出力します。

入力ストリーム変数(入力2)

名前データ型説明
FilePathString存在する場合添付ファイルのファイル名になります。
MIMETypeString存在する場合添付ファイルのContent-Typeになります。

■コンポーネントプロパティ

名前プロパティ型マッピング説明
コネクション名connection- 送信時に使うSMTPサーバーを指定します。 コネクションペインまたは管理コンソールにて作成したSMTP接続名を選択します。
メールヘッダーgroup- メールヘッダーのプロパティ群です。
差出人string入力&出力 送信元のメールアドレスを設定します。表示名も一緒に渡したい場合は、「"John Smith" <jsmith@infoteria.co.jp>」のように設定します。表示名に日本語や空白を含む場合は必ず「"」で括らなければなりません。
宛先string入力&出力 送信先のメールアドレスを指定します。このフィールドは複数のメールアドレスを記述することができます。 複数のメールアドレスを記述する場合は、「;」または「,」をセパレータとして使用してください。 表示名も一緒に渡したい場合は差出人 のフィールドの説明と同じ方法で指定することができます。
CCstring入力&出力 カーボンコピーのメールアドレスを指定します。このフィールドは複数のメールアドレスを記述することができます。 複数のメールアドレスを記述する場合は、「;」または「,」をセパレータとして使用してください。 表示名も一緒に渡したい場合は差出人 のフィールドの説明と同じ方法で指定することができます。
BCCstring入力&出力 ブラインドカーボンコピーのメールアドレスを指定します。このフィールドは複数のメールアドレスを記述することができます。 複数のメールアドレスを記述する場合は、「;」または「,」をセパレータとして使用してください。
件名string入力&出力 メッセージの件名を指定します。
本文string入力&出力入力ストリームを本文とするが「いいえ」の場合に使用するメッセージの本文を指定します。
Content-Transfer-Encodingchoice- メールのContent-Transfer-Encodingを指定します。
7bit - 7bitを指定します。
quoted-printable - quoted-printableを指定します。
S/MIME種別choice入力&出力 送信するメールのS/MIME種別を指定します
暗号化のみ [Encrypt Only]
暗号化のみ
電子署名のみ [Sign Only]
電子署名のみ
暗号化した後に電子署名 [Both(Encrypt First)]
暗号化した後に電子署名
電子署名した後に暗号化 [Both(Sign First)]
電子署名した後に暗号化
送信者の証明書string入力&出力 メール送信者の証明書を指定します。
管理コンソールで証明書を作成・インポートしたときにつけた名前を指定します。
電子署名group- 電子署名のプロパティ群です。
種別choice入力&出力 送信するメールの電子署名の種別を指定します。
multipart/signed - メールの内容と電子署名が別のMIMEパートとして分離されます。クリア署名と呼ぶこともあります。
application/pkcs7-mime - 電子署名の中にメールの内容も含まれます
アルゴリズムchoice入力&出力 送信するメールの電子署名アルゴリズムを指定します。
MD5/RSA - ハッシュにMD5を使用します。
SHA1/RSA - ハッシュにSHA1を使用します。
暗号化group- 暗号化のプロパティ群です。
受信者の証明書string入力&出力 メール受信者の証明書を指定します。
管理コンソールでパートナー証明書としてインポートした証明書のエイリアス名を指定します。
指定した証明書とペアになる秘密鍵をもった受信者のみが暗号化メールを復号することができます。
送信者を受信者に設定するboolean入力&出力 送信者を受信者としても設定するかどうかを指定します。
これをはいに指定しなければ、暗号化メールを送信者が開くことはできなくなります。
また、はいにした場合も、宛先 /CC /BCC のいずれかに送信者のメールアドレスを指定しなければメールを送信者に送ることはありません。
はい [true] - 送信者を受信者と設定し、送信者の証明書 で指定した証明書の秘密鍵で暗号化メールを復号できるようにします。
いいえ [false] - 送信者を受信者とは設定しません。送信者は送信した暗号化メールを開くことはできません。
アルゴリズムchoice入力&出力 送信するメールの暗号化アルゴリズムを指定します
3DES - Triple DES
RC2(40bit) - 40bit長の鍵を使用したRC2
同一コネクションで送信するboolean- 1つのフローの中でコネクションを保持するかどうか指定します。
はい [true] - すべてのメッセージの送信のために、1つのSMTPサーバーへのコネクションを使って送信します。
いいえ [false] - メッセージ送信のたびにSMTPサーバーへのコネクションを張ります。
ファイルを添付するboolean- ファイルを添付するかどうか指定します。
はい [true] - ファイルを添付します。
いいえ [false] - ファイルを添付しません。
入力ストリームを本文とするboolean- 入力ストリームをメッセージの本文とするかどうかを指定します。
はい [true] - 本文は入力ストリームの文字列となります。
いいえ [false] - 本文は本文プロパティの設定値となります。
ファイルを添付するboolean- メールに添付ファイルをつけるかどうかを指定します。
このプロパティではいを指定するとコンポーネントのアイコンサイズが大きくなり、添付ファイル用の入力コネクタが表示されるようになります。
添付ファイルをつける場合はそこに添付するファイルを入力ストリームとして差し込んでください。
はい [true] - 添付ファイルをつけます。
いいえ [false] - 添付ファイルをつけません。
追加するヘッダーcategory入力&出力 標準でプロパティとして定義されている以外のメールヘッダーを付加する場合にヘッダー名と値を定義します。

■ループ処理

なし。

■トランザクション処理

コミット何もしません。
ロールバック何もしません。

■エラー処理

タイプパラメーターエラー処理フロー
へのストリーム
エラー
コード
説明
汎用 なし コンポーネントの入力ストリーム なし コネクション名 に指定したコネクションが見つからない場合
なし SMTPサーバーに接続できない場合
なし SMTPサーバーがエラーを返した場合
証明書が不正 なし コンポーネントの入力ストリーム1対応していないアルゴリズムを指定した場合
2署名者の証明書が指定されていない場合
3キーストアファイルが取得できない場合
4キーストアファイルが復元できない場合
5受信者の証明書が指定されていない場合
6証明書がX.509形式でない場合
7受信者の証明書が不正な場合
8暗号化に失敗した場合
9MIMEエンコードに失敗した場合
10キーストア名が指定されていない場合
11鍵が不正な場合
12キーストアが初期化されていない場合
13パスワードが不正な場合
14署名者の証明書が不正な場合
15署名に失敗した場合
17証明書が見つからない場合

■S/MIMEおよびS/MIMEで使用する証明書について

概要

S/MIMEコンポーネントが使用する証明書は、実行ユーザーの証明書が使用されます。実行ユーザーがない場合はプロジェクトオーナーの証明書が使用されます。
証明書を登録するには管理コンソールの「ツール」-「アカウント」メニューを利用します。管理コンソールの詳細については、管理コンソールのオンラインヘルプを参照してください。

S/MIME電子署名について

S/MIME電子署名は、送信者がメールに電子署名をつけることにより、そのメールが改竄されていないことや信頼するユーザーや信頼する認証局から発行された証明書を持つユーザーからのメールであることを検証することができる機能です。

電子署名を利用するには、あらかじめ実行ユーザー(ない場合はプロジェクトオーナー)の「証明書」を登録しておかなければなりません。
登録時に指定した証明書の名称を送信者の証明書としてSimpleSMIMEMailSMIMESignなどのコンポーネントのプロパティに指定します。
受信者がこれを認証するには、送信者の証明書の証明書チェーンのいずれかが、受信者の信頼する証明書として登録されていなければなりません。登録した証明書はエクスポートすることができますので、適切な方法でパートナーと証明書を交換してください。
フローサービスの場合、実行ユーザー(ない場合はプロジェクトオーナー)の「CA証明書」として証明書を登録することでSMIMEVerifyコンポーネントで認証することができます。

S/MIME暗号化について

S/MIME暗号化は、送信者が受信者の証明書に含まれる公開鍵で暗号化することによって、秘密鍵を持つ受信者のみ復号できるようになる機能です。

暗号化を利用するには、あらかじめ実行ユーザー(ない場合はプロジェクトオーナー)の「パートナー証明書」を登録しておかなければなりません。
登録する証明書は、前もってパートナーから入手し登録するようにしてください。
登録時に指定したパートナー証明書のエイリアス名を、受信者の証明書としてSimpleSMIMEMailSMIMEEncryptなどのコンポーネントのプロパティに指定します。

パートナーから受信したS/MIME暗号化メールを復号したい場合には、実行ユーザー(ない場合はプロジェクトオーナー)の「証明書」を登録し、これをエクスポートしたものをパートナーに渡して暗号化に使用してもらいます。
復号する場合は、登録した証明書の名称をSMIMEDecryptコンポーネントのプロパティに指定して利用します。