Timer - タイマーによる実行

指定時間後に別フローの実行を行うようにスケジューラーサービスにスケジュールを登録します。
このコンポーネントは実行をスケジュールすると直ちに次のコンポーネントに制御が移ります。

■ストリーム情報

入力フォーマットすべて
接続数1
説明すべてのストリームを入力できます。入力ストリームは実行するフローの入力ストリームとなります。
出力フォーマットすべて
説明 入力ストリームをそのまま出力します。

■コンポーネントプロパティ

名前プロパティ型マッピング説明
実行までの時間(秒)int入力&出力 実行するまでの待ち時間を秒単位で指定します。
別ユーザーのフローの実行boolean- 別ユーザーのフローを実行するかどうかを指定します。
はい [true] - 別ユーザーでの実行が可能になります。
いいえ [false] - 別ユーザーでの実行が不可になります。
実行するフローのオーナーstring入力&出力別ユーザーのフローの実行が「はい」の場合だけ表示されます。
実行するフローのユーザー名を指定します。
別ユーザーのフローを実行する場合はそのユーザーにフローの実行が許可されている必要があります。
実行するフローsubflow入力&出力 実行を予約するフローを指定します。
値フィールドをクリックして表示されるフローの一覧から選択します。
実行モードchoice入力&出力 実行するフローの実行モードを指定します。
引き継ぐ [inherit] - 呼び出し元フローの実行モードを引き継ぎます
通常 [normal] - 通常モード
デバッグ [debug] - デバッグモード
プロファイル [profile] - プロファイルモード
優先 [high] - 優先実行モード
同一セッションで実行boolean-別ユーザーのフローの実行が「いいえ」の場合だけ表示されます。
実行するフローのセッションは現在のセッションと同一セッションにするかどうか選択します。 ※はいを選択した場合、複数のフローが同一セッションで実行される可能性があるため、複数のフローから同一のセッション変数へアクセスされる可能性があります。Mutexコンポーネントなどを利用して、十分に注意して使用してください。
はい [true] - 同一セッションになります。セッション変数と実行ユーザーが引き継がれます。ただしフローの実行開始までにセッションがタイムアウトした場合は、セッションIDは同じになりますが別セッションとなります。
いいえ [false] - 別セッションになります。
実行ユーザーgroup入力&出力 実行ユーザー情報です。
別ユーザーのフローの実行が「はい」の場合だけ表示されます。
ユーザー名string入力&出力 実行するフローの実行ユーザーを指定します。
空の場合は実行ユーザーなしになります。
パスワードpassword入力&出力 実行ユーザーのパスワードを指定します。
パラメーターcategory入力    実行するフローにパラメーターを渡します。
実行するフロー で実行するフローを選択すると、選択したフローに公開したフロー変数が定義されている場合、パラメーターとして自動的に表示されます。値を入力することにより、実行するフローにパラメーター値を渡すことができます。

■トランザクション処理

コミット何もしません。
ロールバック何もしません。

■エラー処理

タイプパラメーターエラー処理フロー
へのストリーム
エラー
コード
説明
汎用 なし コンポーネントの入力ストリーム なし 実行するフロー のフローが見つからない場合。

■実行するフローについて

実行するフロー名は、マッパーで差し込んで指定することができ、動的に実行する処理を変更することができます。

実行するフローの編集

別ユーザーのフローの実行が「いいえ」の場合、コンポーネントをクリックすると実行するフロー に指定したフローが表示されます。また、フローを選択していない場合は、フローの選択ダイアログボックスが表示されます。コンポーネントを右クリックして表示されるメニューの「フローの編集」でも同様にできます。

実行するフローでのフロー名やフロー変数の変更

実行するフローには、同一プロジェクト内のフロー、別プロジェクトのフローを設定することができます。
別ユーザーのフローの実行が「いいえ」の場合、フロー名や変数はある程度自動的に設定されます。

呼出し元フローと実行するフローが同一プロジェクト内にある場合

実行するフローのフロー名の変更やフロー変数の変更は自動的に検知され、実行するフロー の設定値は自動的に更新されます。

呼出し元フローと実行するフローが別プロジェクトの場合

実行するフローのフロー名を変更すると、実行するフロー の指定が無効になるため、再度実行するフロー の設定を行う必要があります。実行するフローのフロー変数や出力ストリームを変更した場合は、このコンポーネントに変更内容を反映させます。変更内容を反映するには、コンポーネントを右クリックして表示されるメニューから「パラメーターの更新」をクリックします。

別ユーザーのフローの実行が「はい」の場合はフロー名や変数の変更はすべて手動で設定しなおす必要があります。

実行するフローの実行モード

実行するフローの実行モードは実行モードで指定します。
ParallelSubFlowコンポーネントが呼び出すフローの中でこのコンポーネントを使用し、実行モードが「引き継ぐ」の場合には、ParallelSubFlowコンポーネントの呼び出し元のフローの実行モードでフローが実行されます。また、ParallelSubFlowコンポーネントが呼び出すフローは並列実行Workerで実行されますが、このコンポーネントが呼び出すフローは、通常実行または優先実行Workerで実行されることに注意してください。

■別ユーザーのフローを実行する場合の設定

別ユーザーのフローを実行する場合、呼び出される側のフローがそのユーザーから実行可能なように設定されていなければなりません。
プロジェクトまたはフローのプロパティ「実行を許可するユーザー」にユーザー名を指定することで指定したユーザーからの実行が可能になります。

ユーザー名はカンマ区切りで複数指定することが可能です。 またワイルドカード「*」によってそのドメイン以下のユーザーすべてに対して実行を許可することもできます。
例えば「/domain1/*」と指定するとdomain1以下のすべてのユーザーに実行を許可したことになります。
プロジェクトのプロパティで「/*」を指定するとそのプロジェクトに含まれる全フローを全ユーザーに対して実行許可したことになります。
(フローのプロパティで指定した場合はそのフローだけが実行許可されます。)
ワイルドカードは「/*/user1」のようにドメインの中間で指定することはできません。